書評

武器になる雑談力 ~どんな人とも会話が弾む「おもしろい話」のつくり方

1.今日の一言と本のサマリー

人と話をしていて話題に困ることありませんか?

例えばこんなケースならどうでしょうか。

ある仕事中。あなたはクライアント先にいます。その中の1人が電話で中座。すると他のメンバーたちも続々と席を立ってしまい気がつけば、あなたとクライアントの2人きり…普段2人きりであまり話さないから、微妙な空気が流れる中、かといって逃げるわけにもいかない。

こんなケースであなたならどんな一言をかけますか?

例えばこんな一言はどうでしょう。「〇〇さん、立ち入ったことをお聞きしますが、カレーとラーメンのどちらがお好きですか?」仕事ができる人ほどくだらない話をしてその場を和ませるのがうまかったりします。

いわゆる、雑談力。今日はそんな雑談力に関わる本の中から、マーケティングプランナー本間先生の、『武器になる雑談力』をご紹介していきます。

2.ポイント3点

話のネタになるのは、どちらだろう?
毎日の生活でこんなふうに考え、常に話題価値を意識してみましょう。

先にアウトプットしたいことを決めると、それに沿った情報が自然に集まってくる

沸き起こった興味関心に、一切のブレーキをかけずに行動する

3.岡崎の考察

なぜ雑談が大切なのか?それは、あなたの印象を残すため。無難な会話に終始していては、無害な人、感じのいい人にはなれても、その他大勢のワンオブゼムとして、させられてしまいます。
相手の印象に残るためにどんなことを心がければ良いのかという観点から書評をしていきましょう。

①名刺をもらう前に相手の名前を呼ぶ
とにかく相手の名前を呼ぶということを心がけましょう。人は名前を呼ばれると、自分が認められているという商品欲求が満たされます。できれば名刺交換をしていないうちから、相手の名前を呼ぶようにすると良いです。
そのために大切な事は事前に相手のことを調べておくということ。すると、いかに相手が自分にとって大切な存在であるかを伝えることができるでしょう。

②大前提として人は、自分にしか関心がない
例えば昨日の夜の夢の話をされたらどうでしょうか?
大概の場合他人の夢はつまらないものです。その理由は自分が登場しないから。他人が見た夢は、あくまで他人の話。さらに役に立たない話。要は究極の他人事です。そのつまらない話の極致である夢の話を、相手に興味深く聞いてもらう方法が1つだけあります。
それは、「この間、〇〇さんが夢に出てきました」と、夢の中に相手を登場させるのです。つまらない夢の話でも、自分が出演したとなれば、それは自分の話。どうしても関心を持ってしまいます。なんであれ、相手にとって、自分事になるように話すように心がけましょう。

③出世する男は知らんぷりができる
面白い!と思って仕入れてきたネタを人に話をしたときに、「その話、知ってる」と言われたらどうでしょうか?一気に興ざめしてしまうことでしょう。
知っているのに知らないふりをする。これは1つの優しさです。本間先生はこの「知っているのに知らないふりをする」という会話術を、戦略的無知と呼んでいます。ときには知らんぷりをすることも、相手への配慮であり、好かれるための技術と言えるでしょう。

④タイミングを図る
人には、話しかけて良い状態と、だめな状態があります。話しかけて良い状態とは、待ち受けタイムです。気分的にもリラックスしており、外部からの情報に、広く門戸を開いている状態です。ではこの待ち受けタイムが発生しやすいのはいつか?
それは午後です。人の習性を考えると、午後の時間帯というのは休む時間になるそうです。空気を読んで、相手が話しかけても良い状態を見計らうようにしましょう。

簡単なように見えて意外と奥が深い雑談力。人間関係の潤滑油として知っていて損のない内容だと思います。気になる方はぜひ手に取ってみてください。

4.気になるワード

雑談は武器にできる
営業マンは、まるで帰宅した飼い犬を出迎えるミニチュアダックスフンドのごとく、全身で喜びと感謝を伝えていました。
人にされて嬉しいことをしろ
気配りができる人は、人にされて嬉しいことを知っています。
教えてくださいは最強のパワーワード
とにかく相手の名前を呼ぶ
人は名前を呼ばれると自分が認められているという承認欲求が満たされます。
大前提として人は、自分にしか関心がないと思っておいた方が良い
人が、聞く価値があると感じるのは、自分事だけ。
物の価値はコスパだけでは決まりません。最新型なら、話のネタになるという話題価値が付加される
話のネタになるのは、どちらだろう?
毎日の生活でこんなふうに考え、常に話題価値を意識してみましょう。
スマホがそこにあるだけで、対人関係に悪影響をもたらす
会話をする際には、空気を読むことがとても大切
出世する男は知らんぷりができる
空気が読める人は好感度が高く、誰からも可愛がられます。
人には、話しかけて良い状態と、だめな状態がある。
雑談は午後にしなさい
面白い話をするなら悪役を選びましょう
個人的なオススメは、なんでも1にしてしまうトークです
スピーチを上達させる最強のメソッド。それは1つだけ残すということです。
スピーチを1つだけ残すゲームだと思ってチャレンジすればいい
話すのは快楽、聞くのは苦痛
会話量の配分は「相手8:自分1」くらい
新しいことを知る喜び=知的興奮を提供しましょう
お勧めしたい情報源は本です
雑談は自分の感性のシェアである
面白い!の1歩手前の気づきは、毎日大量に感じているはず
先にアウトプットしたいことを決めると、それに沿った情報が自然に集まってくる
沸き起こった興味関心に、一切のブレーキをかけずに行動する
自分の中のいいね!に敏感になること

5.商品の紹介