書評

パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法

1.今日の一言と本のサマリー

ちょっと面白い問題を見つけたので皆さんにご紹介します。

ニューヨークで、明太子を売ろうと思います。ニューヨークでは、生の魚の卵を食べる習慣がなく、むしろ気持ちの悪いものと捉えられています。どうしたらニューヨークで明太子を広めることができるでしょうか?

この問題が紹介されている書籍が『パン屋でおにぎりを売れ』です。

皆さんならどうしますか?この話は、ニューヨークのマンハッタンにある博多料理店が実際に行った街です。明太子をただの卵とメニューに書いた時は、気持ち悪がられていたそうですが、呼び名を【ハカタ スパイシーキャビア】にしたところ大好評のメニューになったといいます。

ちょっとした工夫で、結果が全く変わってしまうもの。その差を生むもの、それが「思考=考える」です。地味だけど一生役立つ考える技術。想像以上の答えが見つかる思考法!ご紹介していきます。

2.ポイント3点

人は正しいことだけでなく、面白い、楽しい、つまり遊び心があるものに惹きつけられます。

価値を作る事は、これからの時代のキーワード

人生は1度きりです。どうせなら、自分らしく生きたい。自分らしく生きるってどういうことだろうと考えると、それって結局、自分が考えたことを実行すること、なんじゃないでしょうか。

3.岡崎の考察

人生は思考と行動でできています。物事をどう考え、どんな行動を行うかで作り出す結果は変わってくるから。

では、考えるとはどういうことでしょうか?

考えるとは「広げる」ことと「深める」ことです。
・広げる…可能性を考えていくこと
・深める…本質的な価値を考えていくこと

本書における骨組みになっているのはこの店を広げると深めるという事の方法です。いくつか広げ方、深め方を紹介をされていますが今日は次の二つの方法をご紹介したいと思います。

①考えの広げ方 脱二択
例えば次のようなケースを考えてみましょう。夜勤明けにお父さんが家にいる日。お母さんは買い物に行きたいけど、幼い子供がいて、その日はあいにくの雪。子供を連れて買い物に行くのも難しいし、夜勤明けのお父さんは寝ている時間なので、子供だけ置いていくわけにはいかない。すると、お父さんが、僕が子供の面倒を見ている間、君は買い物に行ってくれば良いと言ってくれました。その言葉に甘えて、お母さんは買い物に。30分ほどして家に帰ってくると、お父さんはリビングで寝ています。ところが、いつも騒いでいる4人の子供はお父さんを囲んで、静かに絵を書いていました。どういうことでしょうか?

実は、お父さんが子供たちにこう言ったそうです。「僕が寝ている姿を1番よくかけた子にチョコレートあげる

つまりこれは、ゆっくり寝るもしくは、子供たちの面倒を見るのに寝たくなったところから、ゆっくり寝ながら子供たちを見る方法に選択肢を増やしたことになります。2択で選ばなければならないときには、両方とも取るという3番目の方法も検討してみましょう。

②考えを深める方法 自分ゴト、あなたゴト、社会ゴト
人が何かに関心を示したり、興味を持つのはどんなものか、考え時のキーワードがあります。

それが、自分ゴト、あなたゴト、社会ゴト
・自分ゴトは自分が関心のあること。
・あなたゴトは家族や友人、会社の同僚など、自分と関係が深い人や自分に近しい人に関係があること。
・社会ゴトは社会的関心や流行など。

この3つの良さが重なると、人の興味はぐっと高まります。商品やサービスならば、それを購入したくなるのです。自分の視点だけではなく、この3つの視点を持って思考を深めていきましょう。考える力はビジネスパーソンに求められる大切な力の1つだと思います。思考力を高めるためにお勧めできる1冊でした

4.気になるワード

考えたアイデアが自分の悩みを解決してくれた。考えるという声にはとんでもない突破力がある。考えるは、お金があるなしに関係なく、地位や立場に関係なく、誰でもできるすごい武器。ちなみに、ここで言う考えるとは、目的を達成するために考えることを指します。
考えるには方程式があります。
考える技術を身に付けるメリットは数多くあります。仕事にも、人間関係にも、恋愛にも、お金の事にも、家族の事にも、応用範囲は幅広く、いろんなことに活用できるはずです。
考えるとは広げることと深めることである。考えると思うが全くの別物。思うは頭に浮かんでくる、感じること。
考える=目的のために意識的に思考すること。考えると知っているも違う。考えるには論理的に考えると非論理的に考えるがある。
論理的思考では解決できない問題もある
データはあくまでも過去の情報です。
一方で、考える=未来にベクトルが向いています。
論理ではなく、直感や思いなど、非論理的なところから始める思考法は、先が見えない今の時代を生きていく上で、より求められていると思います。
仕事に遊び心が必要。非論理的に考えるときに僕が大切にしていることがあります。それは遊び心です。
人は正しいことだけでなく、面白い、楽しい、つまり遊び心があるものに惹きつけられます。
飽きたっていい。飽きたら次の方法で挑戦すればいいのだ。
同じものでも、視点を変えるだけで、ぐっと魅力的になったり、これまでと違う価値が生まれたりする
価値を作る事は、これからの時代のキーワード
頭の中にインプットがない状態で考え始めても答えは出ません
人を変えたければ、まずは自分が変われ
人生は一回きりです。つまらない人生はもったいないですね。どうせなら楽しく、幸せな人生を送りたい。でも、なかなかそうはいかないものです。
阻害するのは何なのでしょうか?環境?能力?意思?最大の要因は思考のクセです。人生=思考+行動
これからの人生をどう生きていきたいか、未来にどうなっていたいか、それを実現させるも、させないも、あなたの思考次第です。
失敗は最強のインプット
公開で終わらせるのではなく、必ず反省会をすること。
アイデアは方法さえわかればだれでも生み出せる
考える技術でアイデアを生み出すためには、1つの大切なルールがあります。
①ゴールを決める
②インプットして現場を整理する
③考える=考えを広げる+考えを深める
ゴールを決めるとは、そもそもから始めることです。
100%ではなく、60%位のインプットができたら先に進む
人間の心にある普遍性、本音を考えながら情報を整理する
新しいものを作るだけがイノベーションではありません。価値の再定義でイノベーションを起こすこともできるのです。
実はなんとなく自分にとって最適ではない選択をしていることが結構ある
弱み、短所は、強み、長所に変えられる!
人が何かに関心を示したり、興味を持つのはどんなものか、考えるときのキーワードが、自分ゴト、あなたゴト、社会ゴトです。
人を乱す要因の1つとして、集合的無意識の発見があると言っています。
無意識だったものを見えるものに作り替えた時、大きな共感が生まれ、ヒットになるわけです。
日々の生活の中で出会った魅力的なキャッチコピー、心に響いた名言、気になった言葉、そういう言葉を全てノートやスマホにメモしておきます。
難しいからこそ自分がやる意味がある。簡単な事は自分がやる必要は無い。自分にしかできない仕事をしたい。
難しいことをやって失敗するのが嫌だという人もいるかもしれません。でも、この失敗こそあなたの貴重な経験になるはずです。
仮説がロジカルにするすると決まった時こそ、いちど立ち止まって、考える必要があります。
いい人のままだと、いつまでたっても思考は2流
考える技術を身に付けたければ、疑う、突っ込むことも役に立ちます。
優秀なスポーツ選手は練習量がすごいといいます。
スポーツの世界と同じように、考える技術を身に付けるためには、考える練習をするのが1番です。
すごい人たちが、すごい成果を出すためのコツは、時間をかけて考え続けることという答えで共通していました。
考えることを続けていくと、だんだん考えることが楽しくなってきます。
人生は1度きりです。どうせなら、自分らしく生きたい。
自分らしく生きるってどういうことだろうと考えると、それって結局、自分が考えたことを実行すること、なんじゃないでしょうか。

5.商品の紹介