1.今日の一言と紹介する本
あけましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します!!
いきなりですが、皆さんは中学時代、どんな部活動に入っていましたか?
僕は体格が良いせいかラグビー?とか、柔道?などと聞かれることが多いのですが、実は完璧な文化系。
なんと、美術部でした。しかも、部長までやってます。
人間見た目ではわからないですね(笑)今では考えられないくらい、ヒョロヒョロだったんですよ〜なぜそんなことを急に言い出したか?
それは今日ご紹介する本が美術に関わる本『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』だから。
きっと皆さんのビジネスにも役に立つ1冊でもあると思います。それではご紹介していきましょう!
2.本のサマリー
中学生が嫌いになる教科…第1位は美術!小学生までの図工は人気の授業第3位。
ではなぜ13歳、中学生を境に美術が嫌いになってしまうのか?
その答えは、技術や知識偏重型の授業スタイルになり、創造性を育んでくれるものから、逆に個人の創造性を奪っていくものになってしまうから。すべての子供はアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になった時もアーティストのままでいられるか… –パブロ・ピカソ
ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、自分のものの見方ができる人が結果を出し幸せを手にする現代社会。アートを通して、自分なりの答えを作れる人になる第一歩を踏み出してみませんか?
さぁ!20世紀の6つのアート作品を題材にしたアート思考をめぐる冒険に出発しましょう!
3.ポイント3点
あらゆる変化の幅も早さも方向もバラバラで、世界の見通しがきかなくなった
ビジネスだろうと学問だろうと人生だろうと、こうして自分のものの見方を持てる人こそが、結果を出したり、幸せを手にしたりしているのではないでしょうか?
常識や世界にとらわれず、自分の内側にある興味をもとに、自分のものの見方で世界を捉え、自分なりの探求を続けることが欠かせません。
4.岡崎の考察
世の中を騒がした20世紀の超問題作をご存知ですか?
アーティストの名前はデュシャン。
彼は泉と名付けた作品をニューヨークのある展示会に出展。その結果散々たるものに…それはなぜだったか?
実はただ便器にサインをしただけの作品だったから。それは、便器にサインしただけで、高評価がもらえるはずがありません。
しかしこの作品はその後大きな話題になります。
なんと彼が仲間とともに発行した美術誌に泉の写真を掲載したのです。さらに、素晴らしい作品だ!と世間が騒いでしまった。ちなみにこの作品は2018年、上野の東京国立博物館にも展示され、作品の中心として紹介されています。なんとポスターにも使われているのです。
本書、13歳からのアート思考は、アートのあり方を考えさせられるという側面と、アートを通して思考深掘りしていくことの大事さに気付かされるということの両面があります。先程の泉は、最も影響与えた20世紀のアート作品と言われています。
なぜならば多くの人が凝り固まってしまった、アート=視覚芸術という観念を変えた。つまり美しいものだけがアートであるという固定観念を解放したアートだったからです。
アーティストと、花職人は全く別物
アート思考を構成する3つの要素として、植物に例えて次の3つの観点を提案しています。
興味の種…自分の中に眠る興味、関心、疑問
探求の根…自分の興味に従った探求の過程
表現の花…そこから生まれた自分なりの答え
世の中には自称アーティストがたくさんいますが、実際にはアーティストでない人が多数いると言っています。アーティストと、アーティストではない人、花職人の違いは何なのか?
花職人とは、いろんな人のアイディアを持ってきて、表面的な花だけを作る人。アーティストとは、興味の種を撒き、深い探求の根を掘り、自分独自の花を咲かせる人。
極論、何も具体的な表現活動を行っていなくても、あなたはアーティストとして生きることができます。変化が激しい世の中で、与えられた答えだけで成果を作り続ける事は難しくなっていくでしょう。
深く考え、自分なりの考察を持つ、それが今後の世の中で必要とされる力だとしたら、本書を読む意味はとても大きいと思います。
考える力を身につけたい。そう思う方にオススメの一冊でした。
5.気になるワード
興味の種…自分の中に眠る興味、関心、疑問
探求の根…自分の興味に従った探求の過程
表現の花…そこから生まれた自分なりの答え
①どこからそう思う?
主観的に感じた意見の根拠となる事実を問う
②そこからどう思う?
作品内の事実から主観的に感じた意見を問う
①背景とのやりとり
②作品とのやりとり