書評

アドラーに学ぶ 70歳からの人生の流儀

1.今日の一言と紹介する本

今日ご紹介するのは『アドラーに学ぶ 70歳からの人生の流儀』です。

それでは、紹介していきます。

2.本のサマリー

人生の意味は貢献であるアルフレッド・アドラー

37年間アドラー心理学を研究し、講演研修カウンセリングなどを行い続けている岩井先生による一冊。

この本では、70代を下山とか終活とイメージして書いていません。むしろ、生涯感動しながら年齢内の生涯青春を全うし、生涯現役を目指す生き方を提案しています。

今から人生を変える小さな心がけ。後半戦が楽しくなる生き方のコツとは?

3.ポイント3点

現状維持は終わった人の特徴

止まってばかりの赤信号の人生なんてつまらない

おめでとうと、ありがとうは、人付き合いの最強フレーズ

4.岡崎の考察

人生100年時代と言われる昨今。70歳になってもあと30年もあることになります。

当然ですが30年も降り坂を下る人生では面白くない。むしろそこから登っていきたいもの。生涯現役と書くと、生涯働き続けなければいけないの?という疑問が湧いてきます。

僕は個人的に、生涯現役でやっていこうというのが目標になっています。
アーリーリタイヤという考え方もありますが、早く辞めたいと思うほどつまらない仕事をしている、という捉え方もできます。一生かけてやりたい楽しい仕事をしていたら、生涯現役でいたいと思うのではないでしょうか?

私の生涯現役のイメージは、それとはかなり違います。働き続けたければそれも良いのですが、身体的精神的にかなわない人もいます。それでも現役でできるだけバリバリと働くよりも、あなたの貢献できる分野で、あなたを待っている人のために細やかに役に立てれば、それはそれで幸福ではありませんか。

人は役立感があると頑張れるもの。仕事だけでなく、自分にしかできない貢献を見つけて、現役であり続ける。確かにそんな生涯現役も面白そうです。

ちなみに、心理学者のアドラーは、何歳まで人が変われるのかという問いに対して、死ぬ1〜2日前までと答えたそうです。

そこまで自分を変えていくことができるなら、一生自分を変化させ続けて、貢献できる生き方をしたいですね。

65歳までが人生のリハーサルで、そこから人生の本番が始まる。ケンタッキーフライドチキンのカーネルサンダースは60歳を過ぎて出したフライドチキンのお店を65歳に手放し、フランチャイズ展開を始めました。

65歳からでも十分に新たな挑戦をすることができるのです。岩井先生は、活躍の形は人それぞれですが、60歳、65歳を過ぎてからこそがリクリエーションだといいます。

なるほど、41歳の岡崎は、まだまだリハーサル中。本当の楽しみ、レクリエーションは、24年も先に待っているようです。24年間しっかり準備して、人生のレクリエーションを楽しめるようにしておきたいですね。

歳をとることが楽しみになる1冊。アドラー心理学に興味がある方にもおすすめの一冊でました。

5.気になるワード

あらゆる課題は、人間社会の枠組みの中で、人間の幸福を促進する仕方で克服されなければならない。人生の意味は貢献である、と理解する人だけが、勇気と成功の後期を持って、困難に対処することができる
老人はこういうものだ、という思い込みも同様で、魔法や呪いようなものかもしれません。私はこの本で、老いの呪いを解きたいのです。
心理学者のアドラーは、何歳まで人は買われるのかという問いにこう答えました。
死ぬ1日から2日前まで。
年齢は7、8掛けで考える位でちょうどいいのです。
65歳ならかつての45歳から50代前半。70歳なら50歳位と考えてみると、まだまだ何かを始められそうではないですか?
65歳までが人生のリハーサルで、そこから人生の本番が始まるのです。
リセットとその次のリクリエーションをうまくできると、人生の新たな波に乗りやすくなる
過去の栄光なんて捨ててしまおう。過去の肩書で今の自分を語ってはいけない。
現状維持は終わった人の特徴
不健全な自己肯定感という考えがあります。これは現状のままの自分でいいんだという誤った自己満足のことです。
環境が変わったにもかかわらず、今までこれでやってきたのだから、何の問題があるんだ、と自分の価値観や行動を変えようとしないことで問題になったケースです。
男性は、社会的自立、経済的自立、家庭的自立というテーマがあります。
過去よりも夢を語ろう
歳を重ねてからの方が、未来や将来の夢を語れることが大切
自分にとって心躍る夢、夫婦で叶えたい夢、両方を持てるとなお良いですね。
止まってばかりの赤信号の人生なんてつまらない
不安の9割以上は起こらない
取り越し苦労という言葉や、案ずるより産むがやすしという言葉の通り、案じていても仕方がないので、生み出してしまえばいいのです。
不安を消す最高の方法は、1歩2歩前進です
周囲のアドバイスには謙虚であれ
少数の意見について動揺しなくていい
過去は自分が作り上げた物語に過ぎない。過去すら変えられるという発想を持っているのがアドラー心理学。
恨みとは、いつまでも持続する怒りの事。アンガマネジメントでは怒りのピークは6秒と言われます。
自分の欠点を言い訳にしない
何をもって生まれたかではなく、与えられたものをどう使うか
ないものを嘆く人がいかに多いことか。欠けた部分ばかり見るのではなく、ないものも含めて自分です。残されたものを最大限に活かし、あるもの使いになりましょう。
人生は楽観主義がうまくいく
悲観主義は気分中心で築かれたもので、楽観主義は意志によって気付かれるものです。ところが、この楽観主義を誤って理解している人が多いように思います。
例えば、今はいい感じだから、これでいいんだ。と自分で感じる場合。これは楽観主義ではなく、単なる楽天主義です。
楽観主義と楽天主義は似て非なるもの
気分で判断してしまう楽天主義の発送は非常に危険
普段は倹約。ここぞという時にしっかり使う。ケチ臭くしているという事は、自己価値観を下げる事になる。
相性には2対6対2の法則というものがあります。
とても相性の良い人が2割、どちらとも言えない普通の人が6割、どうしても合わない人が2割。どんな人にも、必ず2割はそれが合わない人がいるもの。
苦手な相手との付き合いはお仕事だと思えばいい
自慢されている、見下されていると感じるのは、すべて本人の受け取り方の問題
相手の不機嫌が自分のせいだと思う必要はない
過去の嫌な人、言葉とはきっぱり縁を切ろう
おめでとうとありがとうは人付き合いの最強フレーズ
あなたが欲しいことを相手にそっとかけてみませんか
悪口を言われる事は、無関心よりはマシです。なぜなら、自分に関心を抱いてくれている証だからです。
愛ある助言と捉えて、悪口も謙虚に受け止めれば、自分が成長するための糸口が潜んでいるはず
心配にはその通りの未来を導く暗示効果もある
空白は新たな世界を作るきっかけ
アドラー心理学では、より良い関係を築きあげるためには、相互尊敬、相互信頼の関係を理想としています
夫婦仲の良さは会話でわかる
相手の課題に勝手に踏み込んではいけない
妻が大切にしている事は、私も大切にしたい
これでよかったのかと迷ったら離婚のシミュレーション
離婚したほうが幸せなケースもある
家族にもマナーは必要
何もかも一緒でなくてはと縛るから、苦しくなってしまう
私は、根本的には嫌いなものを無理矢理修復する必要はないと考えています
一人ひとりにこの人生で果たさなければならない課題や使命(ミッション)があるはず
七転び八起きの三日坊主で良い
続かないのは、だめな自分を責めてしまうから
大きな決断のポイントは爽やかかどうか
別れにその人の人間性が表れる
正しい別れ方というものは、目の前で心から相手に感謝して、これまで本当にありがとう。と伝えることです。お互いに言い合えたら、尚良いですね。
計画から大きくそれたことで人生の味わいが増す
問題行動の多くは勇気くじきから発生する

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