書評

1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え

1.今日の一言と紹介する本

以前、新幹線の中にある雑誌、wedgeでびっくりする記事を見つけました。

それは、日本ではロックダウンを行う事は不可能に近いという記事。

実は、憲法22条によって移住、移動について制限することができないとなっているというのです。これにはびっくりしました。

もちろんその記事も人が書いたものですから間違いである可能性もゼロでは無いですが、憲法22条に記載されている内容が間違っている事はないでしょう。もし憲法に違反する内容を施行するとしたら、超法規的な対応となります。

一体どうなるんでしょうか?

まだしばらく続きそうなコロナ問題。起きている現実、状況、は変えることができないので、今自分にできることに取り組んでいきましょう。

ということで今日も書評『1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』していきたいと思います。

2.本のサマリー

シリコンバレーの最大の秘密をご存知でしょうか?

秘密といっても、ハードウェアソフトウェアの事ではなく、プロダクトでさえありません。それは人間です。名前はビル・キャンベルアメフトのコーチ出身でありながら、優秀なプロ経営者。

ジョブズの師であると同時に、Googleの創業者たちをゼロから育てあげたコーチ。シリコンバレー中の企業に空前の成功をもたらした伝説のリーダー。ビジネスの表舞台に立たず、しかし確かに活躍し続けたビル・キャンベルの成功の教えとは?

3.ポイント3点

リーダーは先陣に立て

チームを良い状態に持っていけば、必ず問題はうまく解決することができる

人はありのままの自分でいられる時、そして全人格をかけて仕事をする時、最も良い仕事ができる

4.岡崎の考察

Google、アップル、YouTube、Facebook…誰もがするシリコンバレーの巨人たちをコーチングし、成功に導いたビル・キャンベル。その功績にちなんで本書では1兆ドルコーチとつけたといいます。

ではその1兆ドルコーチが最優先に置いた価値観とは何だったのか?その観点で今日は書評をしていきます。

信頼は常に最優先かつ最重要の価値観
ビルはGoogleのアランと最後の日々を過ごされてこう言ったそうです。

わかるだろう、君のためなら何でもする

人間関係、友人、恋愛、家族、仕事上の関係、における最も重要な要素は、信頼関係だと考えていたといいます。信頼できない相手とは決して付き合わない。それがビルの仕事の姿勢だったそうです。当然ですが信頼はきれいごとではありません。

信頼を定義すると次の4つになるといいます
①信頼とは約束を守ること
ビルはいつでも必ず約束を守ったと言います。言ったことを必ず成し遂げること。

②信頼とは誠意
お互いに対し、またお互いの家族や友人、チームや会社に対し、誠意を尽くす。スティーブ・ジョブズが、アップルを追放された時もビルはジョブズの味方でした。スティーブジョブスはビルが示した誠意を片時も忘れず、それをもとに2人は固い友情と仕事上の関係を築いたといいます。

③信頼とは素直さ
素直さとは、相手が約束したことを実現できる才能やスキル、勤勉さなどを持っていると信じられる能力。そしてそれは自分だけでなく、相手もそうであることを期待したそうです。

④信頼とは思慮深さ
コーチは何が起こっているかを常に把握している必要があり、コーチする相手からはプライバシーを尊重してくれる存在としてみなされなくてはならない。秘密を守ることができる人こそ、チームの誰もが心を許す存在になることができる。シリコンバレーを支えた偉大なコーチの仕事の仕方、人間関係の作り方は勉強になることがたくさんありました。
10万部越えの話題で一冊。興味ある方はぜひ手に取ってみてくださいね。

5.気になるワード

人を助けてこそ成功できる
自分の利益を優先させるテイカーが報われると言われる世界で、彼はどうやって、ギバー(与える人)として成功できたのか。
コーチングは、個人のキャリアにとってもチーム全体にとっても、メンタリング以上に重要
チームに思いやりを持ち込む
ビジネスを世界では、思いやりが成功のカギだ
企業が速いスピードとイノベーションを実現するために欠かせない、スマートクリエイティブと呼ばれる新しいタイプの人材がいる
スマートクリエイティブとは、専門性とビジネススキル、想像力を兼ね備えた人材
企業の成功にとって、スマートクリエイティブを生かす環境と同じくらい重要な要素がもう一つある。それは、様々な利害をまとめ、意見の違いを脇に置いて、会社のためになることを個人としても集団としても全力で取り組む、コミュニティーとして機能するチームだ。
集団内の対立がチームのパフォーマンスに悪影響を与える
個人よりも集団の業績を優先する人たちのチームは、そうでないチームに比べ、一般にパフォーマンスが高い
スピードとイノベーションがカギとなるこの時代、成功を収めるには、企業文化にチームコーチングを組み込むことが必須となる
マネージャーは肩書が作る。リーダーは人が作る。
人が全てという原則
どうやって部下をやる気にさせ、与えられた環境で成功させるか?
独裁者になっても仕方がない。明日の講師上指図するんじゃない。同じ部屋で一緒に過ごして、自分が大事にされていると、部下に実感させる。耳を傾け、注意を払い。それが彩子のマネージャーのすることだ。
独裁的な管理をしたいがうまくいかない
君が優れたマネージャーなら、部下が君をリーダーにしてくれる。リーダーを作るのは君じゃない、部下なのだ
マネジメントの細部にこだわる
どんな会社の成功を支えるのも、人だ。マネージャーの1番大事な仕事は、部下が仕事で実力を発揮し、成長し、発展できるように手を貸すことだ。
あらゆるマネージャーの最優先課題は、部下の幸せと成功だ。
楽しい職場環境が高いパフォーマンスを創刊している
コミュニケーションが会社の命運を握る
君たちが理解していることを社員全員にしっかり理解させる
決定を流すことがマネージャーの主な仕事の1つ
リーダーがパッシブアグレッシブなムードを崩すことができれば、たとえ白熱しても率直な議論ができる
パッシブアグレッシブとは、不満や怒りを直接表さずに、態度で暗に示すこと。
マネージャーの仕事は議論に決着をつけることと、部下をより良い人間にすること
決定を下さないのは、誤った決定を下すよりたちが悪い
間違ってもいいから、とにかく行動を起こせ
どうやってその難しい決定を下すのか?
どんな状況にも、誰もが納得できる普遍の真理は存在する
常に第一原理に立ち戻る。第一原理で人を導く
その状況における第一に、掃除開始のプロダクトを支えている普遍の真理を明らかにし、その原料下に決定を下す
天才とうまく付き合う
ハイパフォーマーだが扱いの難しい、規格外の天才には寛容である。守ってやりさえすべきだ。
だがそれは、倫理に反する行動や人を傷つけるような行動を取らず、経営陣や同僚へのダメージを上回る価値をもたらす限りでのことだ。
報酬は経済的かつだけでなく、感情的価値の問題でもある。
人は誰もが進化を認められたい生き物だ
高い報酬は愛と敬意の証であり、サインを会社の目標に強く結びつける
他の取締役からはストアの仕組みに関する質問が出たが、ビルは、どうしたら素早くことを勧められるかという点にこだわった。
会社の存在意義は、プロダクトの美女に命を吹き込む事だ
解雇は会社の失敗であって、解雇される側は悪くない
信頼は常に最優先和最重要の価値観。
信頼とは約束を守ること。
信頼とは誠意。
信頼とは素直さ。
信頼とは思慮深さ。
信頼とは、常に意見が合うということではない。むしろ、信頼している相手には異を唱えやすい。
信頼関係が選手たちを安心させ、やる気を引き出す。
球団の幹部が誠実で、組織の誰の言葉も信頼できるような環境であれば、選手は安心する。選手は安心すると、ここを離れたくなくなる。ここを離れたくなくなれば、チームに居続けるためにフィールドで全力を尽くそうとする。
猫を被るやつはコーチできない
自分は一緒に働く人を謙虚さで選んでいる
優れたリーダーは時間をかけて成長する、そしてそのリーダーシップを作りあげるのはチームだ
リーダーにふさわしいは好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲に溢れた人物
教えられる側がコーチングを受け入れる姿勢でなくてはならない
コーチャブルな資質とは、正直さと謙虚さ、あきらめず努力をいとわない姿勢、常に学ぼうとする意欲である
従業員の話を聞く、声をかけると言った、ありきたりのなんでもないことが、優れたリーダーシップの重要な側面だという。そうした行動は従業員に、自分が尊重されていて、目に見えない名もなき存在ではなく、チームの一端を担っていると感じさせることができるからだ。
フィードバックは瞬間をとらえる
率直なフィードバックの鍵は、またないことだ。
ネガティブなフィードバックは人目のないところだったよ。
ごまかすな。聞かれたことに答えられなくても、適当にはぐらかすな。わからないというんだ!
相手の能力を、相手が自分で思ってるよりさらに深く信頼せよ
人はありのままの自分でいられる時、そして全人格をかけて仕事をする時、最も良い仕事ができる
チームがなければ何も成し遂げられない
これはスポーツ界の常識だが、ビジネスの世界では十分には理解されていないことが多い。
共通の目的のもとで力を合わせてこそ、本当に成功し、物事を成し遂げることができる
ビルが指針として原則は、チーム最優先であり、彼が人々にも何よりも求め、期待したのはチームファーストの姿勢
Googleのとても特別なところは、経営チームにコミュニティーの側面があること
会社を運営するなら、本当にずば抜けた人材で周りを固める
CEOのために何かの業務を統括する人は、その職務でCEOより秀でてなくてはならない
ビルが最も嫌だったのは、学ぶことをやめた人たちだ
人に求めるべき最も重要な資質は、知性と心だ。
つまり、素早く学習する能力と厳しい仕事をいとわない姿勢、誠実さ、グリット(粘り強く目標を達成する姿勢)、共感力、そして通ファーストの姿勢である。
何が起こったかでも、誰が悪いのかでもなく、それについてどうするかに集中する
不誠実を許すな
リーダーは先陣に立て
苦しいときこそ前に出る
チームを良い状態に持っていけば、必ず問題はうまく解決することができる
ビジネスに愛を持ち込め
存在を丸ごと受け入れる
人を大切にする際、人に関心を持たなくてはならない
同僚の家族に興味を持つ
人々が絆で結ばれた時、集団はちょっと強くなれる
社会関係資本を乱す
創業者を愛せ
強力なビジョンと情熱を持つ人々に敬意を持ち、彼らを守れ
事業が成功するためには、コミュニティーとして機能するチームが欠かせない。個人的な利益よりもチームの力を優先させ、会社にとって良いことや楽しいことを徹底的に追求するチームだ。
こうしたコミュニティーは、特に有能で野心的な人たちの間にはすでに生まれないため、コーチ、それもチームコーチの役割を担う人の介在が欠かせない
リーダーは行動でその座を勝ち取る

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