書評

コロナ時代をチャンスに変える 新しい仕事術

1.今日の一言と本のサマリー

コロナっていつ収束するのか?コロナが収束すれば、きっと以前と同じ世の中に戻る、そんなふうに考えていませんか?

結論を先にお伝えすると、ビフォアコロナにはもう戻りません。なぜなら、コロナショックによって困ったこともたくさんおきましたが、便利になったこともたくさんあるからです。だから、ビフォアコロナに戻ることを期待するのではなく、既に変わり始めた世の中に期待をしてそのことに対応していったほうが良いでしょう。

新しい時代は始まっているのです。そんな新しい時代をどのように生きていけば良いのか?中谷先生の『コロナ時代をチャンスに変える 新しい仕事術』ご紹介していきます。

2.ポイント3点

遅れている人を見るのではなく、進んでいる人を見ておくことです。

失敗をたくさんすれば成長するわけではありません。失敗から気づいたときに、初めて成長します。

トラブルは、今まで気づかなかったことに気づかせてくれるチャンスです。

3.岡崎の考察

今の状況を楽しんだもの勝ちです。やっと遅れを取り戻したのです。

僕が会社員時代、すでにリモートワークという働き方はありました。電話会議も存在しましたし、コールセンターでしたが自宅で電話を出るという人も少ないですが実際にいました。そう考えると世界に遅れていた時代が、やっと追いついてきたというのが正解でしょう。
しかも、日本人でそのことに慣れている人はまだ少ない。コロナ時代はチャンスに変わるのは間違いないことだと思います。

そこで今日は、コロナ時代をチャンスに変えるために大事だと感じた事を5つご紹介する形で書評としたいと思います。

①みんなと同じに価値がなくなる。
リモートによって、大勢でミーティングをすることが簡単になりました。場所の確保も必要ありませんし、当然移動する時間も必要ありません。そんな中チャンスを掴む人はどんな人か。それは自分の意見を持っている人です。逆に言えば最もノーチャンスになるのは、他の人と同じ意見
では自分の意見を持つためにどうすれば良いか?それは感想ではなく、分析と妄想をすること。感想は被っても、分析は被りません。
分析には、その人の勉強してきたこと、体験してきたことが全て総合されて出てきます。オリジナルの意見を言おうと思うなら、自分なりの分析が必要なのです。
そして分析の途中までは客観で、あるところから主観を入れていきましょう。これが妄想です。分析、さらには妄想と進めていくことでオリジナリティーが生まれるのです。

②自由とは何か?
自粛生活によって、メンタルが崩れた人が大勢います。さらに自由を強いられるという大きなストレスが、メンタルが弱くなる原因でしょう。
実は自由でいる方がストレスが高いのです。人は自由な状態になると何を選択して良いのか分からなくなってしまいます。
そもそも自由とは何か?好きなときに好きなところに行ける、好きなときに好きなものが食べれるというのは、自由ではありません。好きなときに好きなものを食べるでは、食欲の奴隷になっているだけです。
自由とは選択肢があることです。自分の欲望に支配されて動くのではありません。自分の欲望に支配されるのではなく、選択の基準を持って、自分で選択をしていきましょう。

③不安は解決しなくて良い。
悩んでいる人は、不安をどうしたら解決できるだろうと考えます。しかし、不安を解決するのは難しいです。そもそも解決とは根絶やしにすることですが、そんなことなかなかできません。大事な事は対処することです。
例えば無人島に漂流したときに、この島から如何に脱出するかと考えるのは解決です。対処とは、如何にこの島の生活を快適にするかということ。
コロナ時代も一緒です。いかにコロナを終えていくかを考えるのは解決ですが、それは個人の力ではなかなか難しいです。だからコロナに対処していくことが大事。解決ではなく対処することを考えましょう。

④できないのではなく、恥ずかしいだけ
新しいことを進めると、できないという人がいます。実際はできないのではなく、恥ずかしいだけです。zoom会議が恥ずかしい、という方、大丈夫ですあなただけではなくみんなそう思ってます。時代の転換期ですから、これをチャンスに行っていきましょう。大学デビューのようなイメージで、コロナデビューを果たしてみてはいかがですか?

⑤幸せになりたいというリーダーに、部下はついていかない。
リーダーにもなりたいし、幸せにもなりたい。という人がいます。この時点で、その人に部下がついていかないことがわかります。いざという時に幸せをとって、リーダーでなくなるからです。リーダーになるという事はとても大変なことです。場合によっては、部下のために自分の幸せを放棄することにもなります。
中谷先生は、消防大学の幹部クラスのリーダーに、「リーダーほど辛い事は無いから、したくない人はやめてもいいです」と伝えるそうです。リーダーになるには覚悟が必要なのです。

70の項目に分けて、わかりやすく新時代の生き方をまとめた一冊。興味がある方はぜひ手に取ってみてください。

4.気になるワード

社会の意識改革を待っていたのでは間に合いません。
遅れている人を見るのではなく、進んでいる人を見ておくことです。
真顔でいるせいで、チャンスを逃す人がいる
リモートの時代になったときに大切な事は、笑顔で考える習慣を持つことです。
リモートのやりとりが苦手になってしまうと、それ以外に1人での趣味や仕事など、あらゆることでチャンスの選択肢が狭まってしまいます。
つまらない意見でもいいから、発言していかないと、リモート会議でチャンスを掴むことができない
コミュニケーションが苦手な人は、聞くのが苦手な人です。
自分の意見を聞いてもらえるかどうかは、いかに人の意見を聞けるかです。
リモートの会議で差がつくのは、リアクションの大きさです。リモート会議では、ホストを安心させて、ハラハラさせないことです。
新しい時代は、自発でないと生きていけません。
受け身から自発の時代に変わったのです。
コミュニケーションでは、できるだけ相手のストレスを減らすことが大切です。
カリスマ社長の江添浩正さんの言葉に対しても、新入社員が、お言葉を返すようですが、と言える空気があったのがリクルートの強さだったのです
正解のない時代は、実験です。何が正解かは、実験すればいいのです。
自発とは、自分自身と向き合うことです。
リモートは、遠くの人と向き合うことではなくて、自分と向き合うことなのです。
自由とは、責任転嫁しないことです。
うまくいったことも、うまくいかなかったことも、すべての責任は自分にあります。
誰か何とかしてと思った瞬間、ストレスは無限に大きくなります。
リモートでは、多様性が生まれます。多様性の中では、正解がありません。
あきらめることも時々は必要です。納得いくまで試して諦めるのです。
理不尽は、全員に平等に起こる
筋トレと同じように、笑顔も練習をする必要がある
ピンチになった時、金がある人とない人に分かれる
自分はどうなってもいいという発想は、周りに迷惑をかけます
自分の欲望を制御できることが、脳が若いということです。
仲間割れが起こるのが、長期戦です。
イライラする人は、長期戦の長さに耐えられないのです。
誰かに律せられる自由のない行動よりも、自分で利する行動をしたい
正解がない時代は、自分で世界を作る時代です。
テレワークになって、私はこれだけ遅くまで会社に残っています。というプリテンドの仕事をしなくても済むようになったのです。
始めた人と様子を見ている人は大きく分かれます。
集客したいと考えている暇があったら、今いるお客様を感動させることにエネルギーを注いだほうがいいのです。
なくなる仕事をなくさないようにするよりも、新しい仕事を作ることを考えたほうがいいのです。
嫌なものから逃げまわっているだけで、好きなものにたどり着けない
試行錯誤をしているときは、生き生きします。
自粛で、自分を守ることが、他者を守ることになるという考え方に築けた
不安も、無知から生まれます。仕事がうまくいかないのも、無知から生まれます。
わからないのではありません。わかろうとしていないのです。
勉強に勝ち負けを持ち込んだ時点で、その人は下り坂です。
失敗をたくさんすれば成長するわけではありません。失敗から気づいたときに、初めて成長します。
トラブルは、今まで気づかなかったことに気づかせてくれるチャンスです。

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