書評

やってはいけない暗記術

1.今日の一言と紹介する本

時間があり、いろいろ学ぼうという方も多いのでは?

でもせっかく学んだものもすぐに忘れたらもったいない…そう思う方もいるのではないでしょうか。

そこで今日は記憶術に関する本『やってはいけない暗記術』をご紹介していこうと思います。

2.本のサマリー

あなたは暗記の方法について学んだことがありますか?

やってはいけない勉強法の続編の本書。正しい記憶のメカニズムが存在し、その方法論に自分を合わせようとするか、合わせようとしないかだけが問題。あなただけにあった記憶術というのは、存在しません。本来、暗記術はすべての人にとって効果的なものだというのです。

周りの人はどうやって暗記してるのかを考えのではなく、天才はどうやって暗記しているのかについて考えそれを真似る。

累計200万部越えの著者が語る、天才に変わるメソッドとは?

3.ポイント3点

書いて覚えるのではなく、目で見て覚える。

記憶の糸は、繰り返された数によって太くなります。

脳は、復習の回数が多ければ多いほど、重要だと判断します。

4.岡崎の考察

やってはいけない勉強法の続編。シリーズで15万部突破というからさすがです。

代々木ゼミナール模擬全国1位、Z会慶応大学模試全国1位を獲得し、慶應義塾大学経済学部に合格した石井先生の記憶術。様々な方法が紹介されていますが、この中から特に印象深かった3点をご紹介していきたいと思います。

①書いて覚えるのではなく、目で見て覚える。
人は重要だと思うことは忘れません。特に繰り返されている事は重要だと思う傾向があります。多くの人は記憶をしようとすると、書いて覚えようとします。しかしこれでは繰り返すことに時間がかかり多くのことを記憶することができません。
そこで、書いて覚えるのではなく、目で見て覚えるようにしましょう。難しい漢字などで、細かい部分を覚えなければいけない場合は書く必要もありますが、そのためにはまず読めるようになる必要があります。まずは何度も目で見て覚えるところから始めてください。

②五感を使って覚える
小学校にある二宮金次郎の銅像の姿こそ、最も暗記がはかどるスタイルだといいます。なぜなら記憶に定着するためには、何か五感と組み合わせたほうが効率的だからです。動きながら覚えたり、感情を交えて覚えるようにしましょう。
ちなみに記憶術チャンピオンの人が、無意味な言葉の羅列を覚える為に使う方法が、感情とともに反響するというやり方だそうです。

例えば、「ゾウ→亀→つる」という順番を覚える場合なら、
ゾウが亀に食べられて(うわ!どんだけでかい亀だよ!)
亀の目をつるが突いて(うわ!痛い!)
と、ストーリーを作って感情と同時に覚えれば暗記できるといいます。

③青のボールペンを使う
勉強するときに、黒のボールペン(シャープペン)を使っている人がいますがやってはいけません。勉強をするときには、青のボールペンを使う。なんと青のボールペンが1番大切であると脳が認識するというのです。

大切なこと→
大切でないこと→黒

また、先の細いものよりも、太いものを使うようにしましょう。細い線の時と太い線の時があったら、太い方が大切だとのは認識するからです。手軽に始められそうなことが多く、記憶術の入り口として手に取るのに良い1冊だと思います。興味がある方はお試しください。

5.気になるワード

天才は、凡人とは逆のことをする
凡人は、覚えよう覚えようとして、それを失敗して忘れます。天才は、忘れよう忘れようとして、それを失敗して、覚えているのです。
人は本気で重要だと思ったことに関しては忘れない
暗記ができないとしたら、あなたに足りないのは、記憶力ではなく本気度です。
残りの99%を捨て、1%に集中する人が成功する。いかに、他のことを捨てられるか?で、暗記ができる。
一発で暗記をすることが素晴らしいという考えは、捨てましょう。
脳は、復習の回数が多ければ多いほど、重要だと判断します。
書いて覚えるのではなく、目で見て覚える。
やってはいけない暗記法の1つが、いっぺんに覚えようとすること
まず読める状態を作ってから、綴りを覚えたければ、書いて覚えればいいのです。
小学校にある二宮金次郎の銅像の姿こそ、最も暗記がはかどるスタイルなのです。
五感を使って覚えることで、暗記の効率は上がっていきます。
静かすぎると、逆に集中できなくなります。
人は、適度な雑音を書き消した瞬間に最も集中力が高まるのです。やってはいけないのが、音楽を聴きながら暗記をすること
暗記のときには、チョコを食べるのがオススメです。チョコレートには、記憶力、集中力を高めるテオブロミンという物質が含まれているからです。
記憶の4種類
①短期記憶
②長期記憶
③単純記憶
④イメージ記憶
感情とともに覚えるのが、長期記憶に定着します。
人間には、右脳と左脳というのがあります。
左脳は論理を司る。容量が小さい。
右脳は映像を司る。容量が大きい。
記憶の糸は、繰り返された数によって太くなります。
勉強するときに、黒のボールペン(シャープペン)を使っている人がいます。やってはいけません。勉強をするときには、青のボールペンを使う。
大切なこと→青。大切でないこと→黒。と、無意識で脳が認識している
細い線の時と太い線の時があったら、太い方が大切だと脳は認識します。
勉強ができる人は、まず最重要なことだけを覚えます。
寝ているときに、短期記憶が長期記憶に定着する。寝ている時間を味方につけることで、記憶の天才になることができます。
私が提唱しているのが、サンドイッチ記憶法です。寝る前に、暗記をします。そして、そのまま寝ます。寝てる間に長期記憶に落としこまれます。起きた後に、また前日に記憶したことを復習します。
こうすることで、脳がこのことが大切なんだなと再認識するので、忘れない記憶につながっていきます。
暗記物をするのにベストな時間帯は、寝る前の90分です。
同じことを繰り返してから違う結果を望むこと、それを狂気という

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